書籍・雑誌

「楽園」。

楽園 上 (1)

買ったきっかけ:
携帯小説でさわりを読んで、どうしても続きを読みたかったので。

感想:
凄く良かった!報われない気持ちがしないでもないけど、それでもじわ〜っと来る感動は、宮部作品独特。

おすすめポイント:
うーん・・・難しいですが、長編ミステリーがお好きな方には最適です♪

楽園 上 (1)

著者:宮部 みゆき

楽園 上 (1)

「模倣犯」から9年。かの事件により深い傷を負った前原滋子の元に、また新たなる謎に包まれた出来事が・・・!これは何かの前兆なのか。忌まわしい出来事を思い出しつつ、滋子は再び歩き始める・・・。
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今年最初レビューが、本の紹介になってしまいました^^; 私って本当に映画好きなんか??(笑)

年末に上・下巻併せて買ったのですが、あまりの面白さに一気に徹夜して読んでしまいました^^; もっとゆっくり読めば良いんですけどね~、読み始めたら先が知りたくて知りたくて堪らなくなるんですよ。皆さんも同じじゃありませんか??

この作品の主人公となる前原滋子は、『模倣犯』で出て来た彼女です。
あの事件より9年と言う年月が過ぎ、やっとあの事件から立ち直りかけていた彼女の前に、萩谷敏子と名乗る中年の女性が現れる。彼女の持ち込んで来た依頼とは・・・。
ミステリータッチで、宮部さん独特の感性に溢れた作品です。『模倣犯』を読まれた方には、凄く楽しめる作品だと思います。

両親に殺害され、15年間家の下に埋められていた少女の事件を中心に物語りは進んでいくのですが、途中背筋が寒くなるような描写があり、夜中に読んでいた私は何度も振り返ったり、押入れの方を見たりしてしまいました^^; ホラー映画は全然平気なのに、本になったら怖くなってしまうんですよ(><; なまじ、頭の中で空想が働いちゃって^^;

「大極宮」の一人である宮部みゆきさん。本当に素晴らしい、面白い作品を書く方ですね^^ この作品、とってもおススメです♪ 是非読まれてみて下さい。

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「十二国記」。

月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート

買ったきっかけ:
表紙のイラストに惹かれて。

感想:
もの凄く面白い!内容にグイグイ引き込まれます。

おすすめポイント:
登場するキャラクターが、それぞれ個性があって魅力的。

月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート

著者:小野 不由美

月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート

この小説って、結構皆さんご存知の方多いと思います。
4年くらい前までアニメにもなったし、今でもちょこちょこ再放送されてますよ^^

私がこの話を知ったのは、このシリーズの第1作目となる「月の影 影の海<上>」をたまたま書店で見つけ、イラストレーターの山田章博さんの絵の素晴らしさに魅了されたのがきっかけでした。山田さんの絵って他の本の挿絵でも良く見かけますが、本当に色使いも絵柄も綺麗で、それだけでも買ってしまいたくなるんですよ^^;

もちろん、内容もとっても面白い!古代中国を彷彿とさせる背景を全編に置きながらも、異世界と言うファンタジーの要素をふんだんに盛り込んだ、幅広い世代に充分に楽しめる作品です。実際、私が全巻(11冊)揃えていたのを、当時小学校4年生だった上の娘が、時間はかかったものの読破したくらいです^^ 「古代中国っぽい背景」と言う事もあり、難しい漢字もバンバン出て来るんですが、そんなのも気にならないくらい面白かったらしいですよ~。もちろん私は、読破しております♪

この話は、作者の小野不由美さんによると「シリーズ物」と言う意識は初めはなかったらしいのですが、熱狂的ファンの間でいつしか「十二国記シリーズ」と確定づけられたそうで、小野さんご本人もそれが気に入っているのだそうですよ(笑)。
全てを紹介しようと思ったら、とてもではないですが書き上げる事は出来ません(T T) 巻数の多さも然る事ながら、内容の複雑さ・登場人物の多さに舌を巻くんですよ~。この話の良さは、とにかく読んで貰わない事にはわかって頂けないのではないかと思います。

十二国から成る、異世界にある日突然連れて行かれ、そこで待ち受ける様々な困難に遭いながら、自分の本当の姿を知り成長して行く主人公・陽子と、陽子に関わる人間(?)達との交流などを壮大なスケールで描き出したこの作品は、きっと皆さんにも楽しんで頂ける作品だと思っています。

2001年以降、続編は書かれていませんが、小野さんはこれからもこのシリーズを書き続ける意向を示しているそうなので、ファンは心待ちにしていると思います。まだ未完なので、早く続きが読みたいです~(><;)

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「蒼穹の昴」。

蒼穹の昴〈上〉

買ったきっかけ:
この著者のファン。

感想:
感動!これ以上の作品には出逢えないと思う。

おすすめポイント:
登場人物がやたらと多く、舞台が中国のため難しい漢字がやたらと出てきて入り込みにくくはあるが、物語の概要が掴めたらのめり込む事間違いなし!

蒼穹の昴〈上〉

著者:浅田 次郎

蒼穹の昴〈上〉

[編集] あらすじ

貧家の子、李春雲(春児)は糞拾いによって生計を立てていたが、貧しい家族のために浄身し宦官となって西太后の元に出仕する。春児の兄の義兄弟で同郷の梁文秀(史了)は光緒十二年の科挙を主席(状元)で合格し光緒帝に仕えることとなる。

清朝内部では、西太后を戴く后党と、西太后を除いて皇帝の親政を実現しようとする帝党とに分かれて激しく対立していた。春児は西太后の寵を得てその側近として仕え、文秀は皇帝を支える変法派若手官僚の中心となる。

敵味方に分かれてしまった二人は滅びゆく清朝の中で懸命に生きていく。

[編集] 登場人物

  • 李春雲(春児):貧民の子。糞拾いで生計を立てていたが、自ら浄身して宦官となり、西太后に仕える。
  • 梁文秀(史了):春児の兄の義兄弟。科挙に状元で合格し、光緒帝に仕える。
  • 西太后咸豊帝の妃。皇帝を抑えて垂簾政治を行う。
  • 光緒帝:清朝の若き皇帝。西太后の甥。
  • 李鴻章:清の外交・軍事の最高実力者。漢民族の英雄。
  • 楊喜楨:光緒帝の教育係。文秀の岳父。帝党の筆頭。
  • 王逸:文秀と同年の進士。李鴻章配下の軍人となる。
  • 順桂:文秀と同年の進士。満州旗人出身。
  • 栄禄:西太后の側近。后党の筆頭。
  • 李蓮英:宮中の宦官を束ねる大総管。
  • 恭親王:光緒帝の伯父。
  • 醇親王:光緒帝の実父。
  • 袁世凱:李鴻章配下の軍人。
  • 康有為:公羊学者。光緒帝を擁して戊戌の変法を主導するも失敗。
  • 譚嗣同:梁文秀、康有為らとともに清朝改革をはかるも失敗して刑死。
  • 岡圭一郎:日本人。万朝報記者。
  • トーマス・E・バートン:アメリカ人新聞記者。
  • ミセス・張:トーマスの現地秘書を勤める謎めいた美女。実は同治帝の隠し子、寿安公主。
  • 柴五郎:北京の日本公使館駐在武官。会津出身。
  • 白太太:韃靼の星占いの秘術をおさめた老女。
  • 乾隆帝:清朝第5代皇帝。大清帝国の全盛期を現出。
  • ジュゼッペ・カスティリオーネ(郎世寧):康熙帝雍正帝、乾隆帝に使えたイエズス会士で画家。

私は浅田次郎のファンである。

この「蒼穹の昴」と言う作品は、当時彼の書く作品の中でも異色ではなかったかと思う。

清王朝末期に君臨した女帝・西太后。稀代の悪女として名高い彼女を、著者独自の視点により、か弱く美しい、そして気高く賢い女性として描かれているのもこの作品の一つの特徴ではないだろうか。

この物語は、李春雲(春児)と言う一人の糞拾いの子供のサクセス・ストーリーでもある。実在の人物ではないこの少年が、貧民でありながら白太太という占い師の老女の「お前はその手の昴を手にして生まれて来た」と言う一言を糧に、その身を自ら「浄身」し宦官となり、西太后に仕え筆頭宦官になって行く様子を鮮やかに描いている。その中で、西太后と光緒帝の確執、宮廷内の抗争、宦官同士の諍いなどを盛り込ませ、また外部(イギリスなどの大国)からの圧力に揺れる王朝の情勢など、一旦読み始めたら最後まで一気に読まずにはいられないほど魅力に溢れた内容だ。

装丁版で上下、文庫版で4巻と大作中の大作なのだが(こちらでは敢えて、装丁版の上巻だけを挙げさせて貰っている)、この話の続編とも言える「中原の虹」は何巻まで続くだろうか(今の時点で、装丁版上下巻以上になる事は間違いない)?

この話は、直木賞候補にはなったものの同賞を獲得する事は出来なかった。しかし作者である浅田次郎は、「私はこの作品を書くために作家になった」と公言しているし、この作品自体が「無冠の大作」と世論も絶賛しているほどだ。この事(評価)が大袈裟ではない事は、一度読んで頂ければ充分に納得して貰えるものだと思っている。

この作品を読み終えて暫くは、私自身がこの世界から抜け出せなくなり、これに関する著書を読み漁った。

架空の人物があたかも実在していたと思わせられるこの作品を、私は自信を持って紹介しよう。

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