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「SAYURI」。

SAYURI DVD SAYURI

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2006/07/05
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9歳で花街の置屋へ売られた千代は、下女として働いていた。ある日、辛さに耐えられず泣いていた千代は、「会長さん」と呼ばれる紳士から優しく慰められ、いつか芸者になって会長さんに再会したいと願うようになる。時が経ち、15歳になった千代は、芸者の中でも評判の高い豆葉に指導を受け、「さゆり」としてその才能を開花していく。そしてついに、会長さんと再会することになるが…。
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2005年公開の映画ですね。主演は、チャン・ツィイー、渡辺謙。

日本が舞台なのに監督はアメリカ人で、中国人のチャン・ツィイーが主演で英語の映画・・・。
私はこの作品をどう評価して良いのかわからず、初めて「ユーザーレビュー」なる物に目を通してしまいました。何だか激論が繰り広げられている所もあり、目を通している内に気分が悪くなってしまいました^^; 慣れない事はするもんじゃありませんね(笑)。

「映画って何だろうか」。他の方のレビューを読んで感じた、正直な私の気持ちです。
私も拙いながら約半年余り、色んな映画やドラマについて感想をつらづら書いて来ました。時には、読んで頂いた方の気分を損ねるような事を書いたかも知れません。自分なりに気を遣ってるつもりなのですが、やっぱり感情移入が激しい作品に対しては、辛口表現をしてしまったりもします。
この映画は、正直レビューを書くか書くまいかかなり迷った1本でした。でも書くに至ったのは、一緒に観てた娘の一言。「何だか報われた気がするね~。最後までドキドキしちゃった^^;」。この言葉を聞いたからなんです。

私と一緒に、今まで何本くらいの作品を観たかわからないほど観まくって来た上の娘です。多分、そんじょそこらの同年代の子には負けないくらいの作品を観て来ました。良く娘とお互いの映画の観点で話をしたりもするのですが、その娘がこれを観終えた後に言ったのがさっきの台詞なんですよ。これって・・・純粋な意見じゃないかと思うんです。

確かに、アメリカ映画における日本描写は?な所が多くあります。「いや、待て!」と言いたくなる描写だらけと言っても過言じゃありません。でも、そこばかりをピックアップして評価するのも如何なものかと思うのですが、私もモチロン最悪な作品を観た時はやっぱりそこを徹底的に攻撃していまうんですよね^^;
この作品は、第二次世界大戦前後と言う、日本においても世界においても一番ビミョーな時代を背景に描かれています。美しいシーンもあり、そうでないシーンもあり・・・。でも私には、今まで観て来た作品のどの描写よりも、より日本に近いイメージを保とうとしているように思えたんですよ。確かにカンに触る部分もありはしますが、でも「花街で生きる女」を、日本人が思っているよりも気高く清廉なイメージで描いているのではないでしょうか。
「女郎」と「芸者」の違いを、今の若い方がどれくらい区別出来るか・・・。皆さんには自信がありますか?

主人公のさゆりを演じたチャン、一流芸者を演じたミシェル・ヨー、コン・リー。この作品の中心となる芸者の大半を中国人が演じ、何だか悪役っぽい役を、日本人の桃井かおりや工藤夕貴が演じてる所は笑ってしまいますが、あの凛とした美しさと激しさを見事に演じ切った彼女達に感服してしまいました。もしあの3人を日本の女優でやらせるなら、誰が適役だったのでしょうか?多分現状で、そこまで評価が高い日本人女優は存在しないと思います。渡辺謙や役所広司は、また別格の存在なのだと言う事を、改めて思い知らされますね^^;

Sayuriファンタジー作品かと見まごうようなこの映像美も、やっぱりハリウッド映画そのもの。そしてまた、桜吹雪の中のチャン・ツィイーの艶やかさと可愛らしさと言ったら・・・!幻想的で上手く言葉では表せません。

「芸者」と言う世界に観点を置き、どれだけの値打ちで水揚げされるかと言う競争の世界を描いている作品でもあるので、相手役が何だかおっさんばっかりなのはちと残念(笑)。何だかエロさが漂ってて、「純愛」って感じはしませんでした^^; 渡辺謙、嫌いじゃないけど顔がクド過ぎ!役所広司も然りです。

でも、作品の内容全体はあくまでも純粋な愛を追求しています。
端女としてこき使われていた少女が、生まれて初めてかけられた優しさに身を焦がし、ただひたすら一人の男性のために必死で努力し続ける・・・。ラスト10分で絶望的なシーンを迎えますが、どんでん返しは必ず訪れる。
「芸者」と言う立場上、正式な妻にはなれないけれども、そんな事は端から求めていない主人公の純粋さと切なさに心を打たれるラストでした。

確かに巧く出来過ぎてるきらいも否めなくはないですが、そんな事を全部取っ払っても、色んな意味で評価出来る作品ではないでしょうか?主人公に感情移入し、最後に娘が言ったあの言葉が、紛れもなく最高の賞賛だったと考えてしまう私なのでありました。
いつの間に素直に観れなくなってしまったのでしょうね・・・^^;

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