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「白い巨塔」。

白い巨塔 DVD-BOX 第一部 DVD 白い巨塔 DVD-BOX 第一部

販売元:ポニーキャニオン
発売日:2004/03/03
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2003年にフジテレビで放送された、「医療ドラマ」としては金字塔と言われる作品です。1978年に、田宮二郎主演で放送された同名ドラマのリメイク版ですね。

1978年の同ドラマが放送された時は私はまだ小学生でしたが、親と一緒にかなり夢中になって観た記憶があります。マセたガキだったんですねぇ(笑)。でも、幼心にもかなり面白い作品だった事だけは覚えているんですよ。それこそ両親に至っては、真剣に観ていました。この作品がリメイクされると知った時は嬉しかったのですが、その当時結構忙しくてタイムリーで観る事が出来ませんでした(泣)。モチロン今では、DVD全巻揃えています^^

まず注目すべきは配役。主役の財前五郎に唐沢寿明、里見脩二に江口洋介。これだけでもオイシイですよね!「愛という名のもとに」以来の共演です。何でもこの2人、凄い仲が悪いんだとか(笑)。ロケ中にコミュニケーションが取れたのかしら?と、下世話な心配をしてしまった記憶があります^^; 財前の愛人役の花森ケイ子役に黒木瞳。前作では太地喜和子が演じていましたが、黒木瞳が演じた花森ケイ子は、かなり上品な感じがしました。バーのママの役処なのですが、高級クラブのホステスみたいな雰囲気。これはポイント高かったです^^

このドラマは、通常3ヶ月1クールで構成される最近のドラマの常識を大きく突き破って、半年と言う期間放送されました。前半3ヶ月を第一部、後半3ヶ月を第二部と言う構成だったのですが、第一部は財前が第一外科教授に這い上がるまでのサクセス・ストーリーとして、第二部は財前が起こした医療ミスによって繰り広げられる訴訟裁判から財前の死までの転落を描いています。

第一部の見所は、第一外科助教授の財前が、上司にあたる外科教授の勇退に伴いその後釜に座ろうと悪戦苦闘する件ですね。確かな腕を持ちながら、教授の東からイマイチ評価が低い財前は、どうしても頂点を目指したいがため色々と策略を張り巡らします。ケイ子と言う、かねてからの恋人がありながらも、その野心を実現させるために結婚さえも犠牲にし、有名産婦人科を経営する義父の助力を得ながら周囲わ固めていく財前。その腕を見込みながらも、剥き出しの野心に嫌悪感を感じ、何とか阻止しようと奔走する東。この2人の攻防に、思わず観ている側も力が入ってしまいます。伊武雅刀扮する医学部長の鵜飼は、初めの内こそ傍観者に徹していますが、財前の巧みな攻略により、次第にその貪欲さを露にして行きます。そんな中、財前と同期でもあり第一内科助教授の里見は、そんな後先を考えない財前のやり方に不安を覚え、幾度となく助言且つ忠告を重ねるのですが、自分の野心に取り憑かれた財前の耳には届きません。莫大な賄賂を注ぎ込み、晴れて第一外科教授になった財前の前途は、揚々たるものに思えたのですが・・・。

簡単ではありますが、前半の概要です。とにかく、財前を演じる唐沢君の演技が凄まじかった!前半は唐沢君の1本勝ちです(何の?)^^ 財前の野望を阻止しようと奮闘する東教授に石坂浩二が扮しています。さすが上手いわ。それとこのドラマでもう一つ繰り広げられる戦いがあります。それは、教授夫人達で作られた「紅薔薇会(だったっけ?ちょっとここら辺が定かではありません。ごめんなさい・汗)。これがまたエグい^^; 女性独特のドロドロとした雰囲気で、このドラマの根底にあるものの象徴のような気がしました。東教授夫人役の高畑淳子さん、とっても上手い!このドラマ、端役に至っても配役に手を抜いていません。

第二部は、医療訴訟を重点に話が進行します。東教授との激しい攻防戦の末、念願の教授の椅子を勝ち取った財前。2人の間には、越える事の出来ない深い確執が生まれてしまい、東の勇退日に出席したくないがために手術を入れ込んだ財前ですが、このオペが財前の将来を狂わせる結果となってしまったのでした。どうしてもこの日のこの時間に手術の予定を入れたかった財前は、佐々木と言う患者の検査を充分に行わず手術を強行します。術後経過が思わしくない佐々木の症状を、担当医の柳原や前担当医である里見が危惧し、財前の指示を仰ごうと奔走するのですが、ワルシャワで行われる国際外科学会に出席する事で舞い上がっている財前は見て見ぬふりを決め込みます。ワルシャワで行われた論文発表・手術が大成功を修め、嬉々として帰国した財前に、佐々木の一人息子が立ちはだかります。「あんたを絶対許さない。」何もかもを、野心の後回しとして葬ってきた報いが、正に封切られた瞬間でもありました・・・。

第二部で登場する、被告人側弁護士として及川光博、原告側弁護士として上川隆也が登場します。もう、美形オンパレードです^^ 毎回ヨダレなしには観る事が出来ません(笑)。それと、第一部から登場していたのですが、影が薄かった医局員の柳原に伊藤英明が扮しています。彼は、第二部ではかなり重要なキーパーソンですね。真実と虚構の狭間で、次第に理性を失っていく医局員を熱演しています。このドラマでの彼の演技力には、目を見張るモノがありました。

このドラマは財前の死で幕を閉じますが、ラストの遺書には号泣しました。裁判に破れ、自分の野望に破れ、病魔との闘いにまで敗れ去った財前ですが、最後の最後まで「自分の判断に誤りはなかった」と言い続けます。遺書の中でも、決して佐々木の遺族に対しての侘びの言葉はなく、「癌治療の最前線にある者が自らの癌を早期発見出来ず、治療不能の癌に死す事を心から恥じる。」と言う点のみの後悔だけでした。

最後まで自分を信じて疑わなかった財前に対して、世論は賛否両論だと思います。ただの悪人として捉える事の出来なかった私ですが、この評価は唐沢君のあの見事なまでの演技力の賜物だと思います。

余談ではありますが、このドラマ全編に渡り登場した、財前の義父役を演じた西田敏行。彼は本当に素晴らしい役者です!ともすればどす黒い感情だけが渦巻いているこのドラマを、あの独特のコミカルな演技と台詞回しで華を添えてくれました。彼が演じた、義理の息子を異常なまでに愛したあの姿が、今でも深く印象に残っています。

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コメント

こんばんは。
もうなんと言っていいのやら、言葉が見つかりません(涙)

クロエさんも、無理してコメントを書かなくてもいいので
思う存分、レビューで気を紛らわせてくださいね。


週末、良い結果が出る事を祈っています。
本当にロクな事書けなくてすみません。

投稿: 花毬 | 2007年10月 3日 (水) 22時11分

>花毬さま
本当に、ご心配頂いてありがとうございます・・・(涙)。
コメントは出来ないまでも、花毬さん達のブログは必ず訪問させて頂いています。皆さん最近は、ブログの様子も変わって来ていて、「凄いな~」と圧倒されるばかりです。
私も頑張って、拙いながらもボチボチとレビューを挙げて行きたいと思っています。私の書くレビューで、一人でも多くの方に映画の良さ、素晴らしさを知って頂きたいと言う思いと、自分の自己満足のため(笑)、努力は続けるつもりです^^

頑張って元気になりますね!娘の事も支えて行きたい。でも、娘達の存在に支えられているのは、本当は私なんですよね・・・。

投稿: クロエ | 2007年10月 4日 (木) 08時42分

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